まずは構成
仕事では、へんだな〜、分かりにくいな〜という英文のレターやメールに出くわすことは沢山あります。読む方にも不必要な負荷を与えますし、書き手へのperceptionも決して良くはありません。でもこれ英語以前の問題ということが…
- 文章を使って相手に発信するということには必ずその目的があります。それは質問であったり、依頼であったり、指示であったり、提案であったりします。でも必ず目的があります。あったりまえじゃんか、というかもしれませんが、実はこれがはっきり見えないレターは多く見かけます。
- 私はこれを「書き始める前の構成の煮詰めが甘い」と考えています。人によって文章の構成力の能力には差があります。それはどうしようもありません。逆に構成力の無い人ほど、事前に言葉にする前のideaの段階で良く詰めておくべきです。
- 構成が出来て無いまま不十分な英語力で、すらすらと文章の作成が出来るわけがありません。だから日本語で下書き、なんていうことにもなるのです。日本語で下書きしない方が良いということは前のページでいいましたね。
- 英文のレターなどの作成が非常に早い人はたいていの場合、打ち始める前に殆どの構成が頭の中でideaとして完成しています。英文が出来ているわけでは無いですよ。あくまでもideaです。また、構成がしっかりしていればまだwriting能力自体はそれほどでもなくともそこそこ相手に読ませる文章になるものです。
- 自分が読み手にしてほしいのはこれだ。そのためには背景としてこれとあれ。問題点としてこれとあれ。いついつまでに返事がほしい、なぜならば。などという基本的骨子が有機的に頭の中で整理されている必要があります。そしてこれは歩いているときも、タバコすってても、退屈な会議に出席しているときにもできます。実際に私はペーパーのideaの構成はこういうときにやります。
- それからおもむろに直接英文にしていけばいいのです。ideaから英語へのダイレクトな変換が出来るわけです。
- 具体的に私の場合はこんな感じです。そしてこうすれば必要とされるトータルの時間は結果短くなるんです:
- まずべたうちで頭の中の構成をだーっと打ちます
- それからおもむろに編集して体裁を整える。スペル・レトリックのチェックなどはここで
- もう一回頭をリセットして第3者の立場で読み直す(これ大事)
- あの天才モーツァルトが譜面を書き始めたときには既に頭の中に交響曲一曲が出来上がっていて、筆のスピードがcritical pathだったといいますが、そんなのりです。極端ですが。